遺言書の注意点②
自筆証書遺言書は、文字どおり、遺言者が遺言書の全文を自筆で書き、押印して作るものです。
作成する場合の留意点を述べておくと、つぎのとおりです。
- 全文を必ず自筆します。代筆やタイプ、ワープロなどで作成したものは無効となります。
- 日付も自筆で記入します。日付印を押したものや無記入のものは無効となります。
- 様式は決まっていませんから、タテ書きでもヨコ書きでもかまいません。用紙も制限はありませんから、便箋、罫紙、半紙などなんでもけっこうです。また、筆記具もボールペン、万年筆、毛筆など何を使用してもかまいません。鉛筆で書いても有効ですが、文字を簡単に消す事ができますから、適当ではないでしょう。
- 氏名ももちろん自筆します。普通は本名をかくのでしょうが、ペンネームなどで本名以外でも、遺言者が特定できれば有効とされています。
- 押印は実印が望ましいのですが、認印や拇印でも有効です。
- 加除訂正するときは、訂正個所を明確にし、その個所に押印した上で署名します。
遺言書を封印するか否かは自由ですが、封印のある遺言書は家庭裁判所で開封されるので、なるべくそうしたほうがよいでしょう。
(続きは次回)
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