代償分割
換価分割の短所をカバーできるのが代償分割です。
特定の相続人が遺産を相続する代わりにその者の固有の財産を他の相続人に支払う方法です。
遺産分割協議書のなかでこの方法を選択した場合には贈与税がかからず、支払いを金銭によった場合には譲渡税も課されません。
一時に全額を支払わなくてもかまいませんが、たとえ分割払いをするにしても、どの程度の支払いができるかどうかを慎重に見きわめなければなりません。
分割協議が成立した後に支払いできないとなると、かえってトラブルが起きてしまいます。
一般的な分割は現物分割で、一部代償分割を組み合わせる場合もあります。
なお、代償分割の時効は10年です。