税理士は橋渡し役
当日行うことは調査官と納税者の方との「橋渡し」という役割です。
つまり、生活上の細かい話は別として、実務的な話になったら、たとえ納税者に対する質問であっても、税理士を通してもらうことにより間接的にお話を進めて頂くようにしています。
これは納税者の言いたいことを簡略化する手段であるとともに、税務調査をスムーズに運ぶ方法であると考えているからです。
調査に際して「言っていいことと悪いこと」をくどくどと説明する税理士も多いと聞きますが、たとえ何度となく繰り返し説明したとしても「いざ、本番」となれば、やはり緊張は頂点に達しているものと考えます。
そんなときに正常な思考回路が果たして働くでしょうか?
いえいえ、大方の心理として人間は追いつめられると通常よりおしゃべりになるものなのです。
そして「何もそこまで話さなくても・・・」と思うようなことまで話してしまったりするものなのです。
ですから、税理士が調査を短時間で済ませられるよう、脇道にそれないようにその進行の手助けをするのです。
余談ですが、税務調査によりくしくも修正申告書を提出しなければならない状況になったとしても、税理士の立ち会いがあれば、税務署にとっていちいち説明する必要がないためありがたいそうです。