相続 岐阜|きずな支援センター

当センターは、遺言・相続・事業承継を目的とした、弁護士事務所と税理士事務所の共同センターです。  

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調査官

税務調査官の対応③

聞いている意図は何か?

本人の生い立ち、経歴、趣味、性格を聞くことにより、お金の全体の流れをつかみたいのです。

 

たとえば、ある会社に就職していつ退職し、次の会社へ就職したという話をします。

それによって、その都度の退職金はどうしたのか?

経歴、職業によってどれくらい収入があったのか?

 

また、趣味は性格によってお金の使い方がわかるというものです。

「主人は無趣味で地味でした」ということは、しっかりお金は貯め込んだのではないか?

「ゴルフが趣味で・・・」ということは、ゴルフ会員権があるのではないか?

さらに。

「病院に入っても一週間くらいで亡くなった」ということは、病院の支払いは少額で済んだということか?

私(奥様)は働いたことはない。実家の相続では何ももらっていない」ということは、奥様名義の預金は、本当はご主人のものではないか?

「子どもの収入はまだ若いのでたいしたことはない」ということは、子ども名義の預金は、本当はご主人のものではないか?

 

・・・等々、やりとりのなかで調査官の意図ねらいが隠されています。

(続きは次回)

税務調査ってどんなもの??⑥

調査官にお茶や昼食を出して良いか?

税務調査が入った場合、調査官はもちろんお友達でもないし、ましてや両手をあげて喜ぶようなお客様でもありません。

しかし、やっぱり気になるお茶菓子、お食事。

特に昼食については、

「う~ん出すべきか出さざるべきか、それが問題だ・・・。」

なんて悩むなんてバカらしい、もっと他に考えなくちゃいけないことがあるのに。

 

・・・と思ってはみたもののやっぱり気になりますよね。

 

原則として調査官は、納税者とは一緒に食事をしない、口にして良いのはお茶だけということになっています。

税務調査ってどんなもの??③

何人くらいで来るのか?

通常の調査であれば、1人か2人です。

実際には1人のことが多く、2人で来たとしても、1人は補助または見習い的な人で、多数でやってくることはほとんどありません。

もちろん、相続税の金額が多額であれば、3~4人のこともあります。

 

参考までに、調査官の肩書きを見れば、どの程度の調査かだいたい分かります。

一般の税務署の調査官となれば、通常の調査です。

 

税務署の特別調査官となれば、名前の通り「特別」ということで相当なベテランがやってきたということです。

この場合は2人でやってきます。

 

さて最も調査の厳しいのは「国税局課税第一部資料調査課×××です」という人が相続税の調査に乗り出してきたときです。

泣く子も黙る、いわゆる「料調調査」です。

ここでは大口資産家の資料を一括管理しています。

時効に関係なく、資料を保存してあります。

相当な金額がでることの確信をもって調査にやってきます。

相続税における「マルサ」と言っても過言ではありません。

 

通常、資料調査課がでてくるときには、億単位の取り扱いですから一般の人には関係ありません。

(続きは次回)